群馬県にある幹線道路沿いの補聴器店の改修計画。吸音材を組み込んだ木のルーバーによるトンネル状の空間を店の中央に挿入し、診察を行う防音室の性能を向上させつつ、店内の反響音を低減した。吸音壁による空間は、待合スペースとカウンセリングスペースを繋ぐ商品ディスプレイスペースとなっているだけでなく、防音検査室とトイレ・倉庫などのバックヤードへの入り口という機能を併せ持つ。吸音トンネルが店内の音環境を向上させることで、補聴器によって音がクリアに聞こえることをより実感できるようになるだけでなく、補聴器店に求められる機能から生まれたシンボリックなデザインとなった。
補聴器専門店・クリニック/群馬県
Use : shop
Building site : Gunma
Total floor area :90.8㎡
Photo : Koji Fujii/Nacasa and Partners Inc.