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風でそよぐ暖簾のようなファサードと、雲間に漂うお風呂

両国の北斎通りに面する温浴施設「江戸遊」の増築プロジェクト。江戸遊は葛飾北斎ゆかりの地で江戸をテーマにした温泉スパである。既存棟の隣に増築棟を作り、床面積を倍増する計画。ファサードは、江戸小紋柄のパンチングをあけた大きなのれんをイメージしたデザインで、既存棟と増築棟のジョイントを縦目地に隠すことで立面を一体的に統合する。高さ20mのファサードの低層部分を風になびいたかのように柔らかく曲げることで、都市的スケールの壁面を身体的スケールに変換し、のれんをくぐるという体験をよりダイナミックで期待感を感じさせるものとしている。
増築棟の建物はRC 厚肉床壁構造によって柱・梁のない無柱空間としている。フラットなスラブの間に浴槽、家具床高さの変化、床仕上げ材の変化、天井高さの違い、光環境の違いなどに大きな施設を小さなスペースの連続としてデザインし、400 人が好き好きの場所を探してくつろぐことのできる積層されたランドスケープをつくる。
RC造厚肉床壁構造で柱梁のない厚み450mmのボイドスラブの上下に、温浴施設に必要な空調換気ダクト、給排水配管、濾過循環配管のスペースを肉付けすることで、床と天井に凹凸が生まれる。複雑な凹凸を持った5 枚の厚いプレートを積層させることで、多様なスペースをつくりだす。

両国湯屋 江戸遊

複合温浴施設/東京都墨田区亀沢1-5-8

Use : Spa
Building site : Ryogoku,Tokyo
Completion : June 2019
Total floor area :3,620㎡
Photo : Koji Fujii/Nacasa and Partners Inc.

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