森との距離感をデザインする

緩い傾斜のある深い森の中で、斜面からのびるテラスが2回転して、森の中の空間をつつみこんでいるような別荘を計画しました。 森から中心に向かって回転する形態は、中心部分ほど森との距離は遠くなり、外側にいくほど親密になります。中心部分は内部としての部屋性が強く森から閉ざされた空間になり、外側は森に対して開いた半屋外の空間となっています。渦巻きの中心から外側に向かって、森との距離感がグラデーションとなって経験されます。渦巻きの隙間が人の移動する動線となり、また風や光が通る道ともなっています。小屋の中を歩きながら、風景としての森の見え方がダイナミックに変化していき、森の中を垂直に散歩するような体験ができます。
幾何学的な特性が小屋と森との関係を立体的で重層的にし、森の中で過ごすという体験をよりダイナミックにします。

中之条の山小屋

別荘、週末住宅/群馬県吾妻郡中之条町

use : second house
building site : Gunma
structure : steel
site area : 352.7㎡
total floor area : 59.2㎡
structure design : Yasutaka Konishi

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