グラデーションで人の流れをコントロールする

千葉県船橋市の郵便局の新築プロジェクト。敷地は交通量の多い交差点の角であり、敷地周辺の店舗や、北側にある駐車場からの人の流れをスムーズに向かい入れる配置計画が求められていました。敷地の裏手に駐車場があり、交差点からの人の流れと裏手の駐車場からの人の流れを同時に受け止める配置計画が必要でした。 そこで、正方形の建物を敷地に対して角度を振って配置することで、駐車場からの通路に広がりをもたせつつ、交差点からの人の流れを受け止める絶妙の角度を探しだしました。また建物の窓の大きさを入り口にむけて次第に大きくなるようにしながら、外壁の色を明るくなるようにグラデーション塗装をし、入り口までの人の流れを自然に誘導するファサードデザインとしました。 建物内部においては、窓が大きい手前側の郵便窓口は明るい空間になり、滞在時間が長くプライバシー性が必要となる貯金・保険窓口、相談窓口、ATMコーナーでは窓が小さくなっています。 郵政民営化によって郵便局のサービス向上のための様々な取り組みがある中、敷地条件を丁寧に読み込むことで、地域に根ざした新たな郵便局となるデザインを目指しました。

船橋藤原三郵便局Funabashi Postoffice

郵便局/千葉県船橋市

Use : postoffice
Building site : funabashi,chiba
Total floor area :144㎡
Photo : Koji Fujii/Nacasa and Partners Inc.

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