ヴィトレスク湖を想起させる柔らかい曲線と光の空間

フィンランドのモダニズムの原点を築いた建築家エリエル・サーリネンの展覧会の会場構成。晩年に渡米するまでのフィンランド時代にスポットをあて、図面や写真、家具や生活のデザインといった作品資料の展示を行っている。
一躍脚光を浴びることとなった1900年のパリ万国博のフィンランド館の設計を終えたサーリネンとその仲間のリンドグレン、ゲセリウスの3人が静かに仕事に専念出来る環境を求め、住宅兼アトリエを建設したヴィトレスク湖畔。ヘルシンキ西方のこの美しい湖は、「光があたると⽩く染まる」という伝説をもつ。ヴィトレスク湖を想起させるようなやわらかい曲線と光の空間を全体のテーマとし、白く光沢感のある床仕上げで湖の水面を、グレーの経師紙と布で作った島状の展示台で湖畔の森を抽象的に表現した。
フィンランド時代のサーリネン建築は、フィンランド建国を後押ししたナショナリズム、民族叙事詩『カレワラ』にインスピレーションをうけた装飾が特徴である。多様な形状、装飾が施されたサーリネンの開⼝部のデザインを展⽰室の間仕切りに再現することにし、各展示室への入り口がその世界観への入り口となっている。

サーリネンとフィンランドの美しい建築展

Museum/東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階

Use : Museum
Building site : Tokyo
Total floor area :333.0㎡
CG : Kubo Tsushima Architects

ページTOPへ